本ページは第19回アクセシビリティ研究会で発表された「アクセシブルな発話発表を支援するウェブアプリケーションの開発、馬場哲晃(東京都立大学)、塩野目剛亮(帝京大学)」における内容を基に、著者である馬場(東京都立大)が以下内容を記述しています。
すでに本研究会で発表経験のある方は、アクセシビリティの配慮に関して一定の知識を有しているかと思いますが、一方で初めて支援技術や福祉等の研究会や学会で発表する方は、どのようなことに注意したらよいでしょうか。アクセシビリティ研究会ではこれら注意してほしい事をすでに本研究会ページにて簡単にまとめています。ぜひ一度以下のページをご参照ください。
事前に上記内容を把握しておくことで、一定の知識獲得はできますが、やはり実践では早口になってしまう、指示代名詞やフィラーを多用して説明してしまうことがよくあります。日頃からの心がけだけでなく、練習も重要と言えます。しかし、なかなか一人の発表練習ではこのような観点に気づきにくいのも事実です。Accessible Speech Trainingは話者の発話をリアルタイムに解析、処理することであなたの発話速度や長文発話等に対して逐次フィードバックを与えてくれるアプリケーションです。
もしあなたが初めてアクセシビリティ研究会で発表を予定している場合、この Accessible Speech Trainingを利用しながら発表練習をしてみてください。ご自身の発話速度や話し方を見直す良いきっかけになるかもしれません。ノートテイク等の情報保障を前提とした設計ではありますが、一般的な発表においてもフィラーや長文、指示代名詞、早口等が魅力的なプレゼンテーションにはなりません。客観的に自分の話し方を見直す機会にもつながるかもしれませんね。Accessible Speech Trainingは以下のリンクから Chrome ブラウザですぐに試すことができます。
本アプリケーションはまだまだ開発の途上です。利用者の方からのフィードバックを歓迎しております。バグや機能追加要望等は上記の開発ページからお願いいたします。